検査内容 [尿・糞便検査 ]

尿・糞便検査

便は事前に2日分、尿は当日に採取します。
腎臓や消化管などに異常がないかを検査します。

尿・比重

検査の目的

腎臓での尿の濃縮力を調べる検査です。

基礎知識

尿の比重は、尿中に含まれる成分(塩分・尿素など)の量で大きく変動します。
異常値の場合は原因を調べる検査が必要になります。(高比重:脱水症、糖尿病など/低比重:腎炎、尿崩症など)

基準値

1.008~1.034

尿・pH

検査の目的

尿が酸性かアルカリ性かを調べる検査です。

基礎知識

一般的に、動物性食品の過剰摂取・激しい運動後などは酸性に、植物性食品の過剰摂取ではアルカリ性に傾きます。

基準値

4.8~7.5

尿・蛋白

検査の目的

尿中に蛋白(主にアルブミン)があるかどうかを調べる検査です。

基礎知識

健常な人でも1日に少量(40~120mg/dl)の蛋白が尿へ排泄されていますが、検査では陰性になるほどの微量です。
腎障害がおきると、蛋白を濾過・吸収する能力も低下するので尿蛋白が陽性となります。

基準値

(-)

尿・潜血

検査の目的

尿中に出血があるかどうかを調べる検査です。

基礎知識

主に腎・尿路に炎症や損傷、腫瘍などがあると、そこから出血し、尿中に血液が混入するため、尿潜血は陽性を示します。
又、女性の場合は生理中でも陽性になることがあります。

基準値

(-)

尿・ウロビリノーゲン

検査の目的

肝臓の機能と黄疸などを調べる検査です。

基礎知識

ウロビリノーゲンは、肝臓で出来たビリルビンが胆道を介して腸に排泄され、そこで腸内細菌によってウロビリノーゲンへと変化したものです。ウロビリノーゲンが病的に増加するということは便秘、溶血性貧血、肝炎などが考えられます。

基準値

(-)

尿・沈渣

検査の目的

主に腎臓や泌尿器疾患を調べる検査です。

基礎知識

新鮮な尿を遠心分離器機を用いて、細胞や赤血球、白血球、各種結晶や細菌などの固形物を沈殿させ、その成分の量や種類を顕微鏡で調べます。赤血球増の場合、腎結石、尿路結石、腎炎など、白血球増の場合、膀胱炎、腎炎などが考えられます。

尿糖

検査の目的

糖尿病を調べるスクリーニング検査です。

基礎知識

尿中に排出させるブドウ糖の有無を調べます。尿糖は食事の摂取状況によって大きく変動する検査です。
陽性の場合、血糖やHbA1cの状態を調べ、総合的に判断します。

基準値

(-)

便

検査の目的

消化管(主に大腸)からの出血を調べる検査です。

基礎知識

この検査は人の血液だけに反応する方法により、食事や薬剤による影響を受けにくい長所をもつ検査で、大腸がんや直腸がんの早期発見に役立ちます。

基準値

(-)